華のある暮らしの応援花「ポインセチア」
<週刊さくだいら特集 2002.10.24掲載>
日増しに寒くなると、窓を開け放つ回数が少なくなりますね。
風が運ぶクリーンな空気は、草木が生み出す自然の恵み。閉ざされた秋冬の部屋では、鉢花や観葉植物を育てて、自然のエネルギーを充満させましょう。
花のある食卓のテーブルコーディネイトは、明るい雰囲気づくりだけでなく、おいしさの演出にも一役買ってくれそうです。
そこで、花のある食卓づくり「鉢物編」、地元で最盛期を迎えた鉢花の生産者にお話を聞きました。
ポインセチア (小諸市)
今年もポインセチアの季節になりました。何と言ってもクリスマスをイメージする花。最近は冬の寄せ鉢の素材としても、見直されています。
小諸地区は長野県唯一の産地で、25年前が栽培の始まり。鮮赤色が身上のポインセチアにとって、この地区の日中と夜間の温度差は理想的な条件です。この利点によって他産地(愛知、埼玉)より鮮やかな赤色が生み出されています。
栽培歴20年のベテラン、高瀬花卉の高瀬直明さん(70歳)を訪ねると、出荷の最盛期。活動的な赤い色に囲まれ、多忙な中に活気がみなぎっています。
ポインセチアは短日性植物のため、約3ヶ月の栽培期間の内、後半の50日は、苞(ほう)葉を赤くするための遮光をします.。夕刻5時から14~15時間光を遮って育てるです。
高瀬さんは、全体をバランスよく育てることと、遮光作業に力を注ぎます。閉ざされた冬を鮮やかに彩る“元気のパワー”は、このハウスから誕生しています。
「クリスマスの花」のいわれ
キリストの血の色として、赤を飾るクリスマス。苞葉の中心にある花の黄色が鈴の色に見立てられ、クリスマスフラワーとして定着しました。花言葉は「私の心は燃えている」…大好きな人に愛を伝えたい時には、一押しのプレゼントです。
「癒し」―――
植物を育てると、色、香り、形の美しさなどを五感で感じ、感動と華やぎで満たされて、心豊かになった気がしませんか。同様に生産者は毎日花を見つめ、花に心を傾け、丹精こめた手仕事で育て上げます。そして、生産者が大切に育てた花は、消費者の手に渡ると生命のエネルギーを放ち、不思議な活力を与えます。 心の循環が生み出す力は、目に見えない元気の元。花を愛でる心はヒーリングパワーとなって、疲れた心と体をやさしく包み込んでくれそうです。こんな風に考えただけで、なんだか心が温かくなってしまいますね。
花療法(花セラピー)
花による“幸せアップ”を薦める花療法。中国古代の哲学の「陰陽五行説」によって、五臓(肝・ 心・脾・肺・腎)と五色(青・赤・黄・白・黒または紫)がバランスを取り合う事の大切さをいいます。花のもつ「気」が、心と体の「気」を整えるというものです。</p>
色の効果
人の五感の感覚は、視覚60%、聴覚20%、触覚8%、嗅覚7%、味覚5%と言われます。目で見たイメージは、感じ方にこんなに大きく影響するようです。
【ピンク・黄色】 穏かな心になる色。暖かさを感じる色ですから、寒い冬の室内の暖色効果にはぴったりです。
【赤】 赤は闘志を燃やす色。活動的で元気がでます。
【白】 清潔感はありますが、冷たい印象を感じることも。気持ちを静める時には、効果的です。
【青】 広がる海のイメージのように、心を落ち着かせる色です。
【緑】 安らぎの色。心を爽やかにする森林浴のように、観葉植物の緑は秋冬の室内には欠かせません
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