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華のある暮らしの応援花「シクラメン」

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<週刊さくだいら特集 2002.10.24掲載>

日増しに寒くなると、窓を開け放つ回数が少なくなりますね。

風が運ぶクリーンな空気は、草木が生み出す自然の恵み。閉ざされた秋冬の部屋では、鉢花や観葉植物を育てて、自然のエネルギーを充満させましょう。

花のある食卓のテーブルコーディネイトは、明るい雰囲気づくりだけでなく、おいしさの演出にも一役買ってくれそうです。

そこで、花のある食卓づくり「鉢物編」、地元で最盛期を迎えた鉢花の生産者にお話を聞きました。

シクラメン (佐久市・東部町)   

Photo_5  花の形から「カガリビバナ」や「ブタノマンジュウ(野生豚が球根を食べたことから)」という   面白い別名をもつシクラメン。

長野県は全国第2位の生産量を誇り、東信地区は生産者数が2割、生産量で3割という、南信に次ぐ産地です。

「昔は高級品だったけれども、今ではどの家庭にもある庶民の花になっいしまったね」と昔を懐かしく語ってくれたのは、青木花園の青木好子さん。栽培を始めて数年後に、園主であるご主人に先立たれるという試練の時を乗り越えたシクラメンとの20年。明るく語る笑顔の後ろには、苦労と努力を重ねた日々が、大きな底力としてあることを感じさせられます。
病院とハウスを往復し、作業日誌を読み返しながら、病床のご主人からの指導を受けた看病生活。子育てと栽培とに追われ、無我夢中で過ごしたその日々は、ご主人と一緒に過ごした大切な想い出になっていることでしょう。今は長男、剛さん(31歳)が片腕となって、パートのみなさんと一緒に安定した生産を続けています。

汗だくの夏の作業から、秋は仕上げの作業へ。農薬の種類すらも知らなかったという好子さんが、全霊を傾けて守ってきた花園では、出荷間近のシクラメンが色とりどりに咲き誇っています。

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日本初のシクラメン栽培
大正初期、シクラメンに魅せられた伊藤孝重氏が岐阜県恵那市で栽培をはじめたのが発祥。彼は、ドイツから種子を仕入れ、海外の園芸カタログを片手に試行錯誤を繰り返す中で、大正12年に栽培としての一歩を記すまでになりました。
長野県との縁もあり、シクラメンとの運命的な出会いは、伊藤氏が上田市の蚕糸専門学校に通っていた時に修学旅行で行った東京のデパートだったという逸話があります。

栽培の流れ

種まき Photo_9

10月に種をまきます(プラグまたはバラまき)
元気な苗を選ぶことは順調な栽培のターニングポイント。

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植替え 翌年2月ポットへ仮植し、さらに4~5月に4寸鉢に植替えます。

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仕上げ鉢 6月に最終の大きさの鉢に植え、鉢の間隔をとって風通しをよくします。高温多湿で病気が出易くなるため、細心の注意が払われる時期です。

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葉組み  出荷前の仕上げに、葉の方向を自然な流れに沿って整えます。中央の花芽や葉に日差しが当たり生育が促進します。

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選び上手、育て上手に…
北御牧村の浅間ビューライン沿いにある生産直売店「グリーンヒルズ美さと」では、2000鉢のシクラメンの中から、お気に入りの花を選ぶことが出来ます。鳴沢貴大さん(29歳)は「家庭で長く咲かせて楽しんでもらいたい」と土や苗にこだわる品質第一の栽培をしています。シクラメン愛好者にとっては嬉しいお店です。

葉と花芽をチェック
葉がしっかりして引き締まった株を選び、中央に花芽がたくさんついたものを。葉の数だけ花芽がつくとも言われます。葉が乱れず、形のよいものは、生産者が葉組みを何度も繰り返す手間をかけてあります。

水と温度管理
鉢を持って軽くなった感じを覚え、週一回位たっぷりの水をやります。(底面給水型の鉢もあります)咲き終わった花は根元をそっとねじって取り除きます。葉が大きくなったら、中心に日が当たるように葉をまわりに広げます。
     

花が終わったら―――

(6月)水をやらずに日陰に置き、(9月)少し大きい鉢に植え替えると、年を越して咲きます。

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