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高原は夏、真っ盛り…③プル-ン

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                 信濃毎日新聞社
                「週刊さくだいら」特集
                2002.8/8号掲載

夏の信州は自然の楽園。灼熱の太陽を浴びた果実は一気に熟し、そのおいしさを競っている。
 のどを潤すフレッシュフルーツは、夏の水分補給には理想的。しかし、未熟で食べたり、過熟で味がボケていては、折角のおいしさも台無しだ。
フルーツをおいしく食べるキーポイントは、食べ頃を知ること。
生産者が丹精こめて育てたフルーツたち。完熟のおいしさを届けるための生産者の努力は、消費者が最高においしい食べ時を見極めて「おいしさの感動」を味わう時に成就する。


地元で収穫期を迎えたプルーンは、生産者の顔が見える健康食品。
生食はもちろん、ジャムや果実酒でもふんだんに食べよう。

 プルーン    三分(臼田町)  
  
3年前に軽井沢で行なったあるアンケートでは、生のプルーンを食べたことのある人は、全体の1/3だった。ビタミンA・B、鉄分が多く、アメリカでは「ミラクルフルーツ」と呼ばれているプルーン。
干プルーンは年間通じて食べられている。

長野県は全国一のプルーンの産地で、長野地区と佐久地区で全体の8割を占めて
いる。
昭和40年の導入によって、始めて産地形成されたのが、臼田町。当時の苦労話を聞くと「雨による収穫期の実の裂果」「収穫適期の判断」に迷ったことだいう。
そこで、知恵を絞って考えられた当時の雨よけ施設が残る、清水正美さんの圃場を訪ねた。 

Dsc02862 清水さんの圃場では、樹齢30年を越す老木が今も実を結んでいる。樹木の根元を見ると、田で使う畔シートが巻かれ大切に保護されている。どの枝にも太陽の光が当たるように剪定され、樹間を充分にとって植えられているため、風通しもよい。
また、堆肥による土づくりにもこだわりがあるそうだ。

樹それぞれの味が違う、と語る清水さんは、定年前は高校の教師であった。
樹が育とうとする力に手を貸しながら育てる姿は、個性を大切に育てる教育の現場を思わせる。
清水さんは、老木になると味も円熟してくると言う。光、風、土による自然を守った栽培からは、ゆったりと自然体で生きる清水さんの姿が感じられる。

雨よけ栽培1
今では当たり前の“雨よけ”栽培技術も、栽培当初の試行錯誤から生み出された。
清水さんの圃場のひとつには、先代が栽培した老木と、当時の雨よけ施設が並んでいる。

雨よけを張る支柱は木の電柱だ。隣接する群馬県で買ったという電柱は、ドラム缶に
コンクリートで固定されて土に埋め込んである。清水さんは、今も変わらず役立てている。

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